なぜ売れた?「売る農業」で40haまで拡大した佐々木さんの挑戦
2025年04月18日

こんにちは。
広報担当の前原と申します。
広報担当の前原と申します。
今回は、農業事業の責任者である松原(以下、松とする)と一緒に、千葉の農家さんにお話を伺ってきました。
農業未経験から40haの米農家へ——。
お話を伺ったのは、千葉で“ビジネスとしての農業”を実践する佐々木さん(以下、佐とする)。
お話を伺ったのは、千葉で“ビジネスとしての農業”を実践する佐々木さん(以下、佐とする)。
なぜ彼は農協に売ることをやめ、自ら販売する道を選んだのか?
全3回でお届けするインタビュー、第1回は「農業を始めたきっかけと、規模拡大の裏側」です。
それでは、最後までお付き合いいただけると嬉しいです!
目次
1.なぜ農業をやる気がなかった彼が、米農家に?——転機となった義父の存在
2.ビジネスとしての新しい農業を目指して
3.機械好きな自分に向いていた米づくり
4.まとめ
1.なぜ農業をやる気がなかった彼が、米農家に?
——転機となった義父の存在
松:佐々木さん、本日はよろしくお願いします!
佐:よろしくお願いします!
松:早速ですが、佐々木さんのご経歴を簡単に伺えますか。
佐:僕は富山県出身。
家族はみな公務員で、農業とは無縁の家庭で生まれ育ちました。
学生時代は工業高校へ進学し、建築に興味があったので大学は建築関係へ。
大学卒業後は地元の富山県で就職しました。
家族はみな公務員で、農業とは無縁の家庭で生まれ育ちました。
学生時代は工業高校へ進学し、建築に興味があったので大学は建築関係へ。
大学卒業後は地元の富山県で就職しました。
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松:千葉への移住・米農家へ転身したきっかけは?
佐:最初は農業をやるつもりは全くありませんでした。
千葉への移住は、工務店を営んでいた義父から、こちらでも不動産や建築関係の仕事があるから千葉へ来ないか?とお誘いいただいたのがきっかけでした。
そして千葉へ移住。
義父が7町(約7ha)ほどの田んぼで米づくりをしていて、農作業を少し手伝ったのが米農家への第一歩でしたね。
千葉への移住は、工務店を営んでいた義父から、こちらでも不動産や建築関係の仕事があるから千葉へ来ないか?とお誘いいただいたのがきっかけでした。
そして千葉へ移住。
義父が7町(約7ha)ほどの田んぼで米づくりをしていて、農作業を少し手伝ったのが米農家への第一歩でしたね。
最初は手伝い程度だったのですが、やっていくうちにある疑問が頭をよぎりました。
義父は作った米の大半を、玄米の状態で農協などへ売っていました。
しかし、精米後に自分たちで販売するのに比べて、安い価格でしか売れないという欠点がありました。
しかし、精米後に自分たちで販売するのに比べて、安い価格でしか売れないという欠点がありました。
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そこで「なぜ全て、自分で売らないんだろう?」と疑問に思い始めたんです。
「それであれば、精米して直接売れば今よりも倍の値段で販売でき、利益になるのではないか」と考え、僕自身も本格的に米農家の道を歩みはじめました。
「それであれば、精米して直接売れば今よりも倍の値段で販売でき、利益になるのではないか」と考え、僕自身も本格的に米農家の道を歩みはじめました。
最初、義父は360俵(約2万kg)のお米を全て自分たちで販売するのは難しいのでないか?と、心配していましたね。
ただ僕自身は売り切る自信があったので、さっそく玄米のまま農協へ販売する方法から、精米して自分たちで販売する方法を試してみることにしました。
ただ僕自身は売り切る自信があったので、さっそく玄米のまま農協へ販売する方法から、精米して自分たちで販売する方法を試してみることにしました。
お米を売って利益を出す。
その仕組みも自分でつくる。
それが自分にとっての、農業のカタチでした。
その仕組みも自分でつくる。
それが自分にとっての、農業のカタチでした。
2.ビジネスとしての新しい農業を目指して
松:販売方法を変えてみて、手応えはありましたか?
佐:やってみたら想像以上で、収穫した分じゃ足りないくらい米が売れてしまったんですよ。
地域のイベントには積極的に参加して、自分でお米を持って行きました。
そんな中、大手ホテルグループの料理長とご縁があり、そこから取引が始まったんです。
人と繋がることが販路拡大の鍵でしたね。
そんな中、大手ホテルグループの料理長とご縁があり、そこから取引が始まったんです。
人と繋がることが販路拡大の鍵でしたね。
販路が広がるたびに米の販売量も増加し、気づけば20年で、最初の7町から40町(約40ha)まで拡大していました。
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規模が広がったのは、「売れる自信」があったからです!
「いいものを作る」だけでなく、「どう売るか」という視点も大事だと改めて思いましたね。
3.機械好きな自分に向いていた米づくり
松:異業種から農業へ転身した訳ですが、米づくりは難しくなかったですか?
佐:野菜と違って、 米づくりはほぼ機械化されているんです。
田植えして、肥料やって、草刈りしてというのが、米づくりの一連の流れなんですが、手作業ではなく機械でできることが多く、「農業=自然相手で大変」と思われがちですが、米づくりは意外と“工業的”。
田植えして、肥料やって、草刈りしてというのが、米づくりの一連の流れなんですが、手作業ではなく機械でできることが多く、「農業=自然相手で大変」と思われがちですが、米づくりは意外と“工業的”。
僕にはこの合理的な感じが合ってたんです。

元々、工業高校出身で機械が好きだったので続けられましたね。
技術的な点は、義父から教わって続けていくうちに、自然と自分の中でノウハウを蓄積していきました。
技術的な点は、義父から教わって続けていくうちに、自然と自分の中でノウハウを蓄積していきました。
4.まとめ
松:佐々木さん、ありがとうございました!
最初は「なぜ利益の低い販売方法を続けるのか?自分で売れば利益は上がるのでは?」という素朴な疑問から、佐々木さんの農業への道が始まった訳ですね。
最初は「なぜ利益の低い販売方法を続けるのか?自分で売れば利益は上がるのでは?」という素朴な疑問から、佐々木さんの農業への道が始まった訳ですね。
佐:そうですね!
僕は、お米づくりそのものよりも、「ビジネスとしての農業」に魅力を感じたんだと思います。
やってみたら売れた、売れたらもっと作りたくなる。そういうのが性に合ってたんでしょうね。
僕は、お米づくりそのものよりも、「ビジネスとしての農業」に魅力を感じたんだと思います。
やってみたら売れた、売れたらもっと作りたくなる。そういうのが性に合ってたんでしょうね。
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松:佐々木さんの体験は、農業に興味を持つ人たちにとって、貴重なアドバイスとなるかもしれませんね!
今回はここまで。
今回はここまで。
次回は、話題になっている「令和の米騒動」について、佐々木さんが語る“真の理由”に迫ります。
お楽しみに!
お楽しみに!
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