地方に、新しい風を。――私たちが宿泊事業を始める理由

2025年06月27日
 

こんにちは、Vitalizeの松原です。

これまで、地方創生に軸足を置き、IT・農業・教育といったさまざまな領域で事業を展開してきた私たちですが、今、新たに「宿泊・観光」に関わる取り組みをスタートしようとしています。

まだ詳細はお伝えできませんが、現在海風が心地よいある場所で、宿泊施設の運営に関する準備を進めています。
(※施設名などはまた追ってお伝えさせてください)



【なぜ宿泊事業を始めるのか?】


私たちが地方で宿泊事業を始める理由は、単に「宿を運営したいから」ではありません。

むしろ、宿泊施設という場所を地域と外とをつなぐ起点にしたいと考えています。

たとえば──
  • 地元の生産者の食材を使った食事および食材の提供
  • 自然や地域の観光資源を活かしながら、地元事業者と連携した取り組み
  • ワーケーションや合宿など、日常の延長として滞在できる空間




そんな「地域の魅力と人がつながる場」をつくるために、宿という選択肢にたどり着きました。


そしてもう一つ、私たちが重視しているのは、農業もそうですが、「持続可能な事業としてこの地域に根づくかどうか」です。
一時的な話題づくりではなく、地域の未来に必要とされ続ける宿であるためにはどうしたらいいか。
私たちはこの問いに正面から向き合いたいと考えています。



【私たちが挑戦したいこと】


Vitalizeは、これまで本業のなかで業務改善や仕組み化、ITシステムの導入などを強みにしてきました。
今回の宿泊事業でも、その知見を活かしながら生産性の高い運営モデルを模索していきたいと考えています。

今後、人手不足がより深刻になる中で、「少人数で無理なく回る宿」「地域の人が気軽に関われる宿」は、全国的にも大きな価値を持つはずです。

実際、私たちが関わってきた農業の現場も、深刻な担い手不足という課題を抱えてきました。
宿泊業もまた、似た構造の中にあると感じています。

私たちは、こうした課題を希望のある産業に再構築する取り組みを、農業だけでなく、宿泊業にも広げていきたい。
衰退産業とされている領域にもう一度光を当て、次の世代に引き継げる事業として再定義していく。
そんなリビルド型の事業づくりを、この取り組みでも目指しています。



【今、私たちが取り組んでいること】


現在は、千葉県内のある場所で、既存の宿泊施設の運営を引き継ぐべく準備を進めています。
この施設は地域の方が長年運営されてきましたが、事業承継を見据えた新たな引継ぎ先を探されていました。

何度か地域に足を運ぶ中で、この旅館の可能性だけでなく、地域そのものが持つポテンシャルも感じるようになり、私たちのチームで事業承継に向けた話し合いを進めてきました。

とは言え、宿泊業は私たちにとって完全に未経験の世界。
まさに手探りのままスタートしています(笑)

築年数の経った建物を少しずつ改善しながら、地域の方々とも対話を重ね、「どんな宿に生まれ変わるべきか?」を一つひとつ考えている段階です。




まだお見せできる完成イメージはありませんが、方向性としては以下のようなキーワードが出てきています。
  • 「自然」と「ひと」の距離が近い場所
  • 日々の暮らしと旅が重なるような空間
  • 地域の資源を持ち寄れる“場”としての宿



【次回予告】


今回ご紹介した宿泊事業については、まもなく正式にお知らせできる見込みです。

次回の記事では、リノベーション前の様子や、実際に足を運んで感じた現地の空気感など、より具体的な内容をお届けする予定です。

「地域に開かれた宿とは?」「地方に求められる滞在のかたちとは?」
そんな問いとともに、今後の取り組みを共有していければと思っています。

ぜひ、次回の更新も楽しみにお待ちください。