元プロミュージシャンが地方議員に挑戦した話
2020年10月23日
初めまして!
Vitalizeの土岐和貴(どき かずき)です。
この度、令和2年9月27日に行われた鹿児島県喜界町にて当選いたしました。
これからはVitalizeでエンジニアをやりつつ、喜界町の議員として島の活性化を行って参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、私の自己紹介と喜界島でのIT教育にかける想いをお伝えしたいと思います。
1. 自己紹介
僕は生まれながら運がいい男です。
僕は生まれながら運がいい男です。
学生時代は大好きなスポーツや音楽活動に明け暮れ
最高の青春時代を過ごすことができました。
高校卒業後は島に暮らしながら本格的に音楽活動をスタート。
島で発信していく中で音楽関係者の目に止まり、インディーズ契約。
兄弟デュオdokidokiで音楽活動を通して全国に喜界島を届けていきました。
その中で、TVやCM出演、ラジオ番組担当、CM楽曲提供、
そして一番の思い出はさいたまスーパーアリーナで2回ライブをしたこと。
少しでも喜界島を知ってもらえるように音楽を通して全力で届けていきました。
解散後は、結婚を機に安定した仕事を求めて『高齢者の暮らしを守る』ため介護施設に就職。
順調に昇進していき管理職時代も合わせて約8年間勤務していました。
元々、地位や名誉を求めていなかったため、現状に満足しなくなり、変化のない日々に疑問を持つようになりました。
子供も産まれ、それなりに幸せな生活を過ごしていましたが職場と家の往復の日々。
集落行事やイベントにも参加せず、その日の生活でいっぱいいっぱい。
徐々に島への思いをが薄れていくのを感じていましたが、行動に移すことができませんでした。
『このまま平凡な日々で死んでいくのか?』
『子供に父の輝く背中を見せることはできないのか?』
『安定を捨ててチャレンジしていいのか?』
『家族を幸せにしたいけど、仕事をやめたら不幸になるのではないか?』
自問自答を繰り返す日々が続き、精神的にも不安定でした。
このままでは本当に手遅れになると思い、本やネットなどで情報を集めるようになりました。
その中で根拠のない自信が湧いてきて、
『島にもITが必要だ!!』『ネットを使った仕事だ!!』
パソコンの知識はもちろん、ITの知識もない中ではあったのですが、チャレンジしたいと強く思うようになりました。
家族にも相談しましたが、最初はもちろん猛反対でした。
『今から新築も完成するし、もうすぐ赤ちゃんも産まれるんだよ?』
『本気で言ってるの?収入はどうするの?』
『家にパソコンもないのにIT事業?何考えてるの?』など
当然のような言葉がかえってきて夫婦関係もぎくしゃくしました。
それでもチャレンジしたい気持ちを何度も何度も伝え、
『そんなイキイキしている父ちゃん初めてみた』
『父ちゃんのチャレンジをそばで応援する』
一番の理解者である嫁からの後押しで本格的に前に進めるようになり、居ても立ってもいられず、次の日には職場に退職の話をしていました。
今、考えると普通の行動ではないですね(笑)
退職届けを出した夜、
『PCも持ってないけど大丈夫か?』
『どうやって勉強していくか?』
『島で本当に成功するのか?』
恐怖と不安で眠れない一夜を過ごしました。
恐怖と不安で眠れない一夜を過ごしました。
次の日、チャレンジすることを兄に伝えたところ、
『喜界島にIT企業が支社を出すみたいだよ』
『えっっっ!?嘘でしょ!?ほんと!?この喜界島に!?なんで!?』
驚きと同時に僕が描いていたビジョンとリンクして、『これだ!!!!』と自信が確信に変わった瞬間でした。
すぐに連絡先を聞き、代表の和田さん(支社長)に連絡しました。
和田さんとの出会いは今でも忘れません。
和田さんには、
・パソコンやプログラミングは未経験の事
・喜界島をITで変えていきたい事
・喜界島が大好きな事
など島活性化への熱い思いを伝えました。
直接、お話していく中でVitalizeの理念『地方創生』が自分の理想とリンクしていたことがわかりました。
そして『熱い男&未経験者』でも採用基準に入っていました。
そして『熱い男&未経験者』でも採用基準に入っていました。
こんな僕を採用してくれたVitalizeには感謝の気持ちでいっぱいです。
しかし研修をスタートしてからは、そんな甘い世界ではなく挫折の連続で『辞めようかな。。』と何度も思いました。
キーボードの打ち方から始まり、HTML/CSSのスライド学習。
paiza学習ではCランクで大きくつまずき、悔しくてトイレで何度も泣きました。
『Gitを制す物は世界を制す』とありますが、Gitでも基礎を身につけるまで他のメンバーよりも数倍時間がかかっていたと思います。
正直、難問ばかりで笑えないほど日々奮闘の連続でした。
全てにおいて誰よりも時間がかかり、覚えるスピードも遅かったにも関わらず、挫折するたびに真剣に向けあっていただき課題クリアに向けて一緒に考え取り組んでいただきました。
正直、教える方は大変だったと思います。
ある程度知識がある未経験者であれは教え方も組み立てられますが、PC知識もない未経験者では話が別ですよね(汗)
そんな中、レベル感を合わせて丁寧に教えていただき無事に研修も卒業する事ができました。
2. 喜界島でのIT教育について
これからは僕が学んでいるプログラミングの基礎知識を小学生から楽しく学べるようにしていきます。
そのためにも学校や行政と連携を図り、町民の理解を深めて、のびのびと学べる環境づくりを目指します。
子供たちが進学時や就職時に選択肢を増やしていくためにも、島外に出て出遅れないためにもPC技術を学んでほしい。
その取り組みの中で可能性が広がり、島に新たな雇用創出・拡大にも繋がっていくのではないかと考えています。
Vitalizeを筆頭に、喜界島に様々な企業が進出してくれることで【過疎化を食い止めていく】ことができるのではないでしょうか?
新しい事にチャレンジする時は反対も賛成も多くあると思いますが、描いているビジョンを実現していくためにも、
『行動していく』『失敗していく』『軌道修正していく』
これらを忘れずに一人でも多くの方々を巻き込んでいけるように頑張っていきます。
いよいよ来月からは喜界町議員とVitalizeのエンジニアとしての活動の二足の草鞋になります。
今後ともよろしくお願いいたします。
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