地方創生の先進地 小菅村を視察!【後編】

2024年05月17日
こんにちは!


小林支社長の上竹です!






今回は前編に引き続き、小菅村へ視察に行った時のことをお話していきます。
視察に至った背景は、支社長同士の連携強化を目的としたミーティングでの話し合いがきっかけです。
地方創生の実現へ向けたヒントを得るため、成功事例に触れようと視察が決まりました。
前編をまだお読みでない方は、こちらからどうぞ!



🔖目次


1.ホテルに到着
2.小菅村視察
3.まとめ




1.ホテルに到着



山梨県の大月駅で濱野(小海支社長)、小林(前橋支社長)と合流し、車に乗り換えていざ小菅村へ向け出発!
道中は「本当にこの道であってるのか……?」と不安になるくらい狭く、くねくねした道の連続でした。






ただ、村までの道中も勉強になり、色々と考えさせられました。
どのように小菅村へ人が来る仕組みを作っているのか
難路を通ってでも人が集まる小菅村の魅力とは……?
まるで探検をしているかのようなワクワク感があり、車内もめちゃくちゃ盛り上がっていました!






小菅村は、約95%が森林に囲まれている人口700人ほどの村です。
深刻な過疎化・高齢化・担い手不足によるさまざまな課題を抱えていました。






2014年、大月市と村を結ぶ松姫トンネルが開通され、所用時間が約30分短縮し都心からも約2時間と、村へのアクセスがしやすくなったのです。






翌年2015年3月には、道の駅こすげを開業。
隣接する温泉やアスレチック施設とともに、充実した時間を過ごせる場所が誕生しました。






その後、村が100%出資の株式会社源を設立し、村役場・村民・株式会社さとゆめが連携して村の活性化に取り組んだ結果、2014~2018年の5年間で観光客数が約2.2倍に急増。
移住者も増えているそうです。






さらに観光客の増加に伴って宿泊施設を増やす為に、NIPPONIA小菅源流の村を開業。
住環境や食生活、1日の過ごし方などを体験することで、村への興味を持ってもらおうという取り組みをされています。






私たちが拠点を構えている地域にも、同じような課題を抱えている場所が多く存在します。
そういった場所に人を呼び込み、地域を活性化するにはどうしたらいいのか……。





辺りがすっかり暗くなりいくつかトンネルを越えた先に、明かりがついた家屋を発見。
その家屋の前を通り過ぎようとしたところ、こちらに向かってお辞儀をしてくださっている方が……!






真っ暗な中、ホテルのコンシェルジュの方が私たちを待っていてくださったのです。
到着も遅くなってしまったので、まさか外で出迎えてくださるとは思っておらず、本当にびっくりしました!






到着のタイミングがなぜわかったのか、一体いつから外で待っていてくださったのか……。
早速、お心遣いにグッと心を掴まれましたね。






弊社でも千葉支社の事業で観光農園のオープンを控えており、事業を展開する上で、こういった「おもてなし」は重要な観点のひとつだと再認識しました。
私自身も故郷である宮崎県小林市で、地域活性化につながるような消費者向けの事業も考えているため、勉強になりました。







ホテルの中へ入ると、洗練されたデザインのインテリアがありながら、懐かしくあたたかみを感じられる空間に感動しました。
これはもう言葉では表せないので、目で見てもらったほうが早い……。
ぜひ、この記事を読んで気になった方は、NIPPONIA小菅源流の村へ!


📌 小菅 源流の村
https://nipponia-kosuge.jp/





築150年の邸宅をリノベーションしながら受け継いでいく。
室内だけでなく外観も、歴史あるたたずまいでとても素敵な造りでした。






元の家主さんは養蚕で生計を立てながら書道・柔道の教室を開いており、村に住む50代以上のほとんどの方が通った学び場だったそうです。
地域の方々から、「この場所をずっと残してほしい」という要望により、誕生したホテルなのです。


【一息ついて夕食へ】








こちらのお食事ですが、全て村で採れた食材だけを使用しているそうです。
地産地消のお食事が楽しめるのはいいですよね。






お酒は山梨県の地酒をいただき、こちらも美味しくて完全に魅了されました!
食事を堪能しながらも、
「地産地 "消による地域経済の活性化は弊社でも出来そうではないか」
「各地域の特産品を活かした事業展開ができないか」と、視察が目的な事も忘れていません!


【夕食後】
夕食後は部屋に戻り、みんなで各支社の目指す未来などについて熱く語り合いました。
普段と違ってオフラインで話をすることで、相手の熱意が伝わり、とても刺激を受けましたね!






次の日も朝早いということで、興奮冷めやらぬうちに就寝。






2.小菅村視察






翌日は、小菅村を観光しました。
小菅村は総面積52.78km²なので、小一時間あれば自転車で主要箇所をまわることが出来ます。
私たちも電動自転車を借りて、まわってみました。






  • 道の駅
  • 温泉
  • 養殖場
  • 地ビール工場
  • 学校
  • 診療所
  • 小菅フィッシングヴィレッジ etc...
主な施設だけでもこれだけの数があり、施設同士は全て近距離に集約されています。






それなのに雑多な印象がなく不思議でした。
ホテルに戻った後、コンシェルジュの方から村のことについて伺いました。




  • 人口の増減
  • 医療機関に関して
  • 村の魅力、課題に感じていること


どんな質問にも丁寧に答えてくださる姿に、プロ意識の高さを感じるとともに、本当に村のことを大切に思っている気持ちが伝わってきました!






チェックアウトの時間になってしまい、名残を惜しみながらホテルを後にしました。
小菅村での滞在時間も残りわずか。
私たちでも活かせる仕組みがないか、小菅フィッシングヴィレッジと道の駅こすげを見に行きました。






まずは小菅フィッシングヴィレッジへ。


📌小菅フィッシングヴィレッジ
https://www.fishingvillage.jp/









小菅村で育てられた品質の高い魚を釣って楽しむことができます。
多摩川源流の綺麗な水や良質なえさでのびのびと育った養殖魚は、ブランド化にも成功しているんです。






ヤマメ・イワナ・ニジマス・多摩源流サーモン※といった種類の魚がいました。
※ 多摩源流サーモンとは、小菅村で生産されている赤身の大型ニジマスのことです。






弊社の小海支社でも、イワナ・ニジマス・チョウザメを養殖しており、ゆくゆくはブランド化を目指しています。
自社養殖の魚をブランド化し、特産品を開発することで小海町をはじめ、南佐久地域を盛り上げたいです。






そうすることで、地域の方々がより自分たちの地域に誇りを持っていただけるきっかけになればと考えています。
小菅フィッシングヴィレッジの取組みも非常に参考になりました。
特産品の開発だけではなく、特産品×観光で人を呼び込む仕組みづくりもやっていきたいですね~!







小菅村を訪れ、村の方々との交流を通して印象的だったのは、みんなが自分の住む地に誇りを持っていて、村を大切に思う気持ちが伝わってきたことです。






外部から訪れた私たちの質問に対しても、村の方々が本当に丁寧に答えてくださるんです。
これは、村の事を一人ひとりが自分事として考えているからこそだと感じました。
地域を活性化する為、住民が一丸となって取り組んでいる地方創生の成功例を目の当たりにすることができました。






次に道の駅こすげへ。


📌 道の駅こすげ
https://kosugemura.com/enjoy/michinoeki


多摩源流水で作られた特産物やそれらを加工した特産品、工芸品などが販売されており、レストランでは昨日のホテル同様、小菅村で採れた野菜を使った料理が食べられます!
どのような商品が売られているのか知ることができ、小菅村のロゴが入った工芸品も素敵でとても勉強になりました。











最後に村の特産品を買い、視察の旅を終えました。






3.まとめ



あっという間の2日間でしたが、とても学びのある視察旅行になりました。
特に私たちが地元でもすぐに実践できることとして、

  • 新たに生み出すだけでなく、あるものをつかう
  • 周りを巻き込みながら地域を活性していく
  • 地域のことを自分事として捉える

は、特に私の心に刻まれ、視察を通して勉強になりました……!






普段はオンラインでしか話せないメンバー達と、対面で話せたことも楽しかったです。
画面越しでは伝わりきらない地方創生への熱意や夢、地域への想いが伝わり、勉強になることも沢山ありました!
楽しく熱く語り合った分、熱が冷めだすとすごく寂しかったですね……(笑)






これを機に、今後も支社長は地方を活性化すべくさまざまな場所へ訪問する予定です!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!